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エッセイタイトル「変えてみよう」
2006年6月3日
医学博士・歯科医師 林 春ニ

 ここ何年かテレビや新聞ではいやなニュースが目立ちます。

親が子供を虐待したり、逆に子供が親に暴力を振るったり、時にはもう少しひどい事件もあり、とても日本で起こっている出来事とは思えません。

日本人は“おもいやり”のある国民だと言われてきましたし、私もそう思っていました。

隣の人のことでもわがことのように心配したことも少なくありません。時には頼まれもしないのに手伝ってしまうこともありました。
そんな経験を持っている人は私だけではないと思います。お節介と言ってしまえばそうですがそういう社会は“おつな社会”といえるのでないでしょうか。国によっては“人は人、われ関せず”というところもありますから大きな違いといえるでしょう。   

思いやりの押し付けはよいとはいえません。かといって悪いともいえないと思います。

“思いやれる人”や“よいことができる人”はやさしい人ですから、こういう人のいる社会なら今のように眉をしかめるような事件は起きないはずです。

もう一つすごく気になることがあります。悲しい事件が起きたとき、テレビのインタビューで「今の気持ちはどうですか」尋ねるところをよく目にします。“悲しいに決まっている”のに敢えて聞く必要を感じないどころか、むしろ聞かないほうが思いやりを感じます。

それとも確認しないと視聴者が納得しないのでしょうか。そんなに日本人は鈍感であつかましかったのでしょうか。こういうことを見ると、日本も日本人も大きく変わってしまったと思います。